1月13日   賢治を読む会 雪渡り 午後 宮沢賢治朗読会 菊寿司にて 43名参加


 宮沢賢治朗読会を菊寿司さんの2階で開く。
 昔話あかりの会のメンバーである大木さんが、昨年の秋、ものがたり文化の会主催で毎年開く、宮沢賢治朗読会で朗読した作品を、ぜひ佐久でも朗読してほしいと声がありました。
私が参加している、昔話語りの会あかりで主催して、宮沢賢治を読む会のメンバーにも呼びかけて、具体化したものです。せっかくやるので、と一般の皆さんにも声かけをしましたら、43名のかたが参加されました。
菊寿司さんの2階で昼食のお寿司を頂き、和やかな雰囲気となったところで、朗読会をはじめました。
 詩の背景についてお話された後、
 野の師父 和風は河谷いっぱいに吹く もうはたらくな 二時がこんなに暗いのは
 あの田はねえ 
 休憩  葡萄水

  朗読作品について 感想 交流会
 賢治が羅須地人協会を立ち上げた次の年の作品です。降り続く雨に稲は倒れてしまう。そんな中でも熱心に稲作指導をしていた頃、心の中に沸き上がることばが詩となっています。
 詩に込められた思いが、迫力ある心こもった声で表現され、びんびんと伝わって来ました。活字だけを読んでいると、大変難しい内容ですが、声に出すと血が通い立体的になり、賢治がそこにいるように感じられるから不思議です。
 朗読の力、大木さんの表現力は素晴らしい。賢治の詩をもっと読んでみたいと思いました。休憩後 
 葡萄水 を朗読していただきました。
  3歳の女の子も静かに聴いていて、最後に にこにこしながら面白かった といったとか。メンバーの方が聞いていてびっくりしたそうです。
 その子なりにわかったのでしょう。軽く面白いお話だったので、みんなで楽しめた
賢治作品でした。岩手ことばがとっても自然で雰囲気を出して、聴きやすい作品でした。
 賢治を読む会の皆さんに感想など出していただき、お互いに作品への理解を深めて
頂きました。43人と大勢の皆さんでしたが、一体感があり、盛り上がりを感じる会となりました。